では、実際に赤ちゃんと犬や猫と同居するときに気をつけることを見ていきましょう。
犬との同居で気をつけること
興奮すると飛びかかったり噛みついてしまったり、引っ掻いてしまうような癖がある場合は赤ちゃんに怪我をさせてしまう危険もあります。ただし、犬や猫は母性本能が強いので飼い主のしつけによって対処できるものなのでペットに教えてあげるようにしましょう。
犬アレルギー
赤ちゃんと犬が同居するときに心配するのが「アレルギー」です。アレルギーは体に入ってきたホコリなどの異物を排除しようとする体の働きで、くしゃみや鼻水、かゆみなどの症状があります。
症状を引き起こすアレルゲンは犬の毛やフケ、ヨダレなどの含まれています。一定量のアレルゲンが体に入ってくることで「lgE抗体」というタンパク質が体内で生成されて喘息などのアレルギーの症状を引き起こします。
アレルゲンを除去するためには部屋をきれいに保ち、アレルゲンが赤ちゃんの体内に入らないようにこまめに掃除することが大切です。
感染症
赤ちゃんは細菌への抵抗力が弱いため、犬の持っている細菌に感染しやすく注意が必要です。赤ちゃんの口や傷口などを犬になめられたりするとそこから感染してしまう危険があります。
犬の持っている感染症はいくつかあります。
・サルモネラ症
・ブルセラ症
・エキノコックス
・皮膚糸状菌症
赤ちゃんと同居するためにはむやみに舐めないようにしつけたり、飛びかかって引っ掻いたりしないようにしつけておく必要があります。
猫との同居で気をつけること
猫と同居している場合は妊娠がわかったときから気をつけることがあります。それが、トキソプラズマです。
トキソプラズマ
トキソプラズマとは猫に寄生する寄生虫で、人が感染するとトキソプラズマ症を発症します。妊娠中に妊婦さんが初めてトキソプラズマに感染すると流産の危険や赤ちゃんに障害を残す可能性があります。
猫のうんちが何らかの原因で口に入ることでトキソプラズマに感染します。猫の体にうんちがついているのに気づかずに顔を近づけたり、うんちを処理した手をしっかり洗わなかったことで口に入ってしまうなどがあります。
また、うんちの付着した猫の毛が抜けて、それが舞って口に入ってしまうこともあるので気をつけましょう。
猫の排泄物を処理するときは直接触らない、終わったら石けんで手を洗うことを心がけましょう。
猫アレルギー
犬と同様に猫の毛やフケ、ヨダレなどが体内に入ることでアレルギー反応を起こす可能性があります。猫の毛は犬よりも細くて軽いので、フワフワ舞います。それで口や鼻に入りやすいので猫の毛はこまめに掃除しておく必要があります。
ひっかかないようにする