そもそも1999年までは電車に乗るときにはベビーカーを畳まなければいけませんでした。
その頃のママたちは赤ちゃんと電車に乗るときには抱っこひもやおんぶひもを使ったり、電車では赤ちゃんを抱っこしながら畳んだベビーカーと荷物を運んでいました。一昔前はそれが当たり前だったんですね。
でも、現在ではベビーカーは畳まずに乗ってもよいとされています。実はそれには、ママたちの努力や働きかけがあったんです!
子育てママたちが電車にもベビーカーで乗車できるように鉄道会社などに働きかけ、現在ではそれが可能となったんですね。
今では当たり前にベビーカーで乗車していますがそんな歴史があります。そして、ママたちはベビーカー乗車を解禁してもらうとともに、ベビーカーで電車を利用するために守るべきマナー10条を約束しています。
ベビーカーで電車を利用する際のマナー10カ条
- ラッシュを避ける
- 切符購入はあらかじめ離れた場所で料金の確認と小銭の用意
- 人の流れを妨げないよう端による
- 急な方向転換はやめる。立ち止まる時は広いスペースや邪魔になりにくい所へ
- 周囲にぶつからないように気を付ける。ぶつかったときは「すみません」の一言を
- 電車内では前輪を内側へ引っ込める
- 電車内ではストッパーをかけ、ベビーカーに手をかけておく
- グループで場所を広げるのはやめる
- 傾斜しているホームもあるので、ベビーカーから目と手を離さない
- 困ったときは1人で抱え込まないで、誰かに手伝ってもらう勇気を持つ
ラッシュを避ける
まず、通勤ラッシュの時間帯は避けましょう。満員電車でベビーカーを利用するのは赤ちゃんにとっても他の乗客にとっても危険です。
満員電車で人が赤ちゃんの上に倒れ込んで来る危険があります。また、ベビーカーは低い位置にあるので乗車する空間が空いていると思われるため人がどんどん乗ってこようとします。
どうしても通勤ラッシュの時間帯に乗車しなければならないときはベビーカーを畳み、抱っこひもで赤ちゃんを抱っこするようにしましょう。でも、抱っこひもでも押されたりつぶされたりして危険なのでママは赤ちゃんをしっかり守りましょう。
切符購入はあらかじめ離れた場所で料金の確認と小銭の用意
券売機の前でベビーカーを止めているのは他の人の邪魔になることがあります。赤ちゃんを連れていると荷物も多く、お財布やお金を出すのにも時間がかかりますよね。切符のお金はあらかじめ出しやすいところに入れておく、券売機から離れたところで準備して列にならぶなど配慮しましょう。スイカなどのICカードをチャージしておけばスムーズですよね。
人の流れを妨げないよう端による
ベビーカーは意外に場所をとります。ベビーカーを利用するときは向こうがよけてくれるだろうと思わずに自分から道を譲るようにしましょう。ベビーカーでの走行は他の人の歩くスピードよりもゆっくりなことが多いです。邪魔にならない場所を走行するようにしましょう。
急な方向転換はやめる。立ち止まる時は広いスペースや邪魔になりにくい所へ
ホームや電車内などの狭い場所で方向転換をするときは周囲に人が居ないか、ぶつからないかを確認してから行いましょう。ベビーカーは場所をとります。最近ではコンパクトで小回りのきくものもありますが、人の流れの邪魔にならないように気をつけましょう。
周囲にぶつからないように気を付ける。ぶつかったときは「すみません」の一言を
ベビーカーを押していて危険なのは、人にぶつかったり、車輪で足を引いてしまうことです。どんなに気をつけていても人の多い時間帯や急いでいるときなどはぶつかってしまうこともあります。混んでいるから仕方がないと思わず、必ず一言謝るようにしましょう。時間に余裕を持って行動するようにすると気持ちや行動にも余裕ができるので周囲を見る余裕がでてきます。赤ちゃんと電車に乗るときは時間に余裕を持って行動しましょう。
電車内では前輪を内側へ引っ込める
無造作にベビーカーを止めていると前輪の車輪がベビーカーの外側に飛び出ることがあります。近くに立っている人が電車の揺れで躓いたり、引っかかってバランスを崩す危険があります。前輪は必ずベビーカーの内側に収まるように引っ込めましょう。
電車内ではストッパーをかけ、ベビーカーに手をかけておく
電車は急な揺れがあります。ベビーカーのストッパーを止めていないと電車が揺れたり止まったりするたびにベビーカーも移動していってしまいます。ベビーカーが勝手に移動すると他の人に迷惑な上にケガをさせてしまうきけんもありますよね。電車の中では必ずストッパーをかけ、万が一に備えて必ず手を添えておきましょう。
グループで場所を広げるのはやめる
電車でのベビーカーに対しては賛否両論あり、ベビーカーで乗ってほしくないなどの厳しい意見もあります。これにはママたちのマナー違反が大きな原因です。その中でもベビーカーを押したグループで電車に乗り込み、場所を占領したりして周りへの配慮がないことが問題視されているんです。グループで乗り込むときはベビーカーを畳んだり、空いている車両を選ぶなど他の乗客に迷惑にならない行動をすることが大切です。
傾斜しているホームもあるので、ベビーカーから目と手を離さない
ホームは線路に向かって緩やかに傾斜していることが多いです。ホームで待つときはベビーカーが線路と平行になるようにし、ストッパーをかけておきましょう。ベビーカーから手を離してはいけません。乗車するときは他の人が乗り込んだ後、一番最後に乗り込みましょう。なるべく列には並ばず邪魔にならない場所で列車の到着を待つのがよいでしょう。
困ったときは1人で抱え込まないで、誰かに手伝ってもらう勇気を持つ
赤ちゃんを抱っこしながら荷物とベビーカーを持って降りなくてはいけなかったり、ホームと電車の間が広くて人にでは降りられないようなとき、周りの人が手伝いを申し出てくれたらありがたくお願いしましょう。ベビーカーが電車に挟まれて引きずられる事故もこれまで何件も起こっています。ベビーカーの車輪がホームにはまってしまうなどは赤ちゃんの命の危険にも繋がる可能性があります。一人では対処が難しいときは勇気を出して周りに助けを求めましょう。