ポイント

赤ちゃんが母乳を飲み過ぎてしまう原因は2つです。

赤ちゃんが飲み過ぎてしまう「過飲症候群」とママのおっぱいが過剰に分泌される「母乳過多症」があります。

赤ちゃんが母乳を飲み過ぎてしまうのには大きく分けて2つの原因があります。赤ちゃん側の原因とママ側の原因です。

赤ちゃん側の原因は赤ちゃんがおっぱいを飲み過ぎてしまうことです。これは「過飲症候群」と言われています。

症候群と言われると病気なの!?と思ってしまうかもしれませんが、病気ではありません。赤ちゃんが必要以上におっぱいを飲み過ぎてしまう症状です。

もう一つのママ側の原因は、ママのおっぱいが生産されすぎて赤ちゃんの供給を上回ってしまう「母乳過多症」です。

ママの母乳がですぎることによって赤ちゃんが必要以上の量を飲むことになり、飲み過ぎへとつながります。

過飲症候群はなぜ起こる?

ポイント

  • 新生児は満腹中枢が発達していないのでどれだけでもおっぱいをのんでしまう。
  • 生理的反射である吸てつ反射によって目の前に乳首があるとお腹がすいていなくても吸い付いてしまうため、ママはもっと欲しがっていると勘違いしてしまう。
  • 赤ちゃんが泣くたびに授乳してしまう
  • 時間を計ったりしてこまめに左右のおっぱいを入れ替えていると脂肪分の多い後乳を飲めず、カロリーを取るために大量に飲んでしまう。

過飲症候群では、赤ちゃんが母乳を飲み過ぎて1日50g以上体重が増えてしまいます。生後1ヶ月前後の赤ちゃんに多く見られ、1ヶ月検診のときに指摘されることが多いようです。

生まれたばかりの赤ちゃんの満腹中枢は未発達。満腹中枢が機能し始めるのは生後3ヶ月〜4ヶ月頃からなので、それまでの赤ちゃんはどれだけでもおっぱいを飲んでしまいます。

満腹中枢が発達していないことに加えて、赤ちゃんは目の前に乳首があると吸い付こうとする吸てつ反射という生理的反射があります。

なので、お腹がいっぱいだったとしても目の前に乳首があればそれに吸い付こうとしてしまうんですね。

おっぱいに吸い付いてくるのでママは「まだ飲みたいんだな!」と思って授乳をしますが、実際は赤ちゃんはお腹が減っていないということもあるんですよ。

その結果、飲み過ぎてしまい吐いたり、飲み過ぎのサインがでることになります。

赤ちゃんは目の前のものに吸い付く本能がある!と覚えておくとよいですね。

また他にも「赤ちゃんが泣くのはお腹が減っているからだ!」とママが考えていると、泣くたびに授乳することになります。

実際には赤ちゃんの泣く理由は他にもたくさんあって、おむつが気持ち悪かったり、暑くて寝苦しかったり、さみしかったりだったりもするんですよね。

私も子供が泣いたときは「おっぱいをあげれば泣き止む!」となんとか泣き止ませなくちゃ!と思っておっぱいをあげていました。

泣くたびに授乳していると、結果的に赤ちゃんは飲み過ぎになってしまって飲み過ぎのサインがでてきます。

もう1つの理由としては、ママが時間によって左右を切り替えるような授乳をしていると必要なカロリーがとれず赤ちゃんが満足できないことがあります。

おっぱいには、飲み始めに出てくる前乳とその後にでてくる後乳があるのを知っていますか?

前乳と後乳では、タンパク質、糖質、免疫物質、ミネラルなどの量はほとんどかわりませんが、唯一違うのが「脂肪」の量なんです!

脂肪分の多い後乳を飲むことで赤ちゃんは必要なカロリーを取ることができます。

でも、ママがおっぱいを交互に切り替える授乳をしていると後乳がでる前に、切り替わってしまい前乳ばかりを飲むことになります。

前乳はカロリーが低いので、赤ちゃんは満足するためにたくさん飲まなければいけなくなってしまうんです。

それによって飲み過ぎてしまい、お腹が張ったり、満足感が得られないので泣いたりしてしまいます。

赤ちゃんの胃はまだ未発達でとっくりのような形をしています。そこにたくさん飲んでしまうと簡単に吐いてしまうんです。満腹中枢が発達してくると、満腹感がわかるようになってくるので飲み過ぎて吐くことが減ってきます。

それまでは、ママが赤ちゃんの様子を見ながら授乳してあげましょう。

母乳過多症はなぜ起こる?

ポイント

  • 乳腺の発達などの体質、食事内容、授乳・搾乳のしすぎが母乳過多症につながります。
  • 左右のおっぱいをこまめに入れ替えていると母乳が過剰生産されます。
  • 搾乳のしすぎでも必要な分以上の母乳が作られます。
  • 赤ちゃんがうまくおっぱいを飲めていないとその刺激によって生産過剰になることもあります。

母乳過多症はママの母乳の分泌が多くなりすぎることです。

ママの体質や乳腺の発達、食事内容によって母乳過多になります。他にも授乳のしすぎや、搾乳によっても母乳の生産量が過剰になります。

時計を見ながら左右3分ずつとか5分ずつと交互におっぱいをあげるような授乳をしていると、赤ちゃんが飲んだ分をすぐに生産しようと母乳を過剰に生産してしまいます。また、授乳前に搾乳し過ぎると同じように必要以上に母乳が作られてしまいます。

他にも、赤ちゃんがうまく乳首に吸い付くことができないと、過剰に吸てつしてしまい、それによって母乳が過剰に生産されます。

母乳過多症のママのおっぱいは、いつも張っているような感じだったり、おっぱいが詰まりやすかったり、授乳のはじめに飛び散るほど勢いよくでたりします。

記事は下に続きます。


タ゛ウン症を防く゛ホ゜イント
赤ちゃん電車移動
解熱剤
引きこもりや不登校を防ぐ
離婚の子供への影響と慰謝料、養育費
赤ちゃんのミルク作りに水道水やミネラルウォーターはNG?軟水が良い理由とは



飲み過ぎて吐いたり泣くときの対処法

▼次のページへ▼