熱以外の病気

ポイント

熱が続くときは感染症や合併症の可能性があります。

  • 突発性発疹
  • みずぼうそう
  • 手足口病
  • ヘルパンギーナ
  • インフルエンザ
  • RSウイルス
  • マイコプラズマ感染症
  • はしか
  • 溶連菌感染症
  • アデノウイルス感染症
  • 川崎病
  • 肺炎
  • 無菌性髄膜炎

高熱と共に水ぶくれや発疹、激しい咳など熱以外の症状がでます。赤ちゃんの様子をよく観察してあげましょう。

高熱が続くときは風邪以外の病気が原因の場合があります。

突発性発疹

高熱が3〜4日続きます。突発性発疹は最初は高熱以外の症状がないので風邪と区別がつきにくいですが熱が下がった後に体中に発疹が出てきます。発疹にはかゆみはありませんが、不快感から不機嫌になる赤ちゃんも多いです。

1日ぐずってなかなか寝ないこともあるので看病しているママは大変かもしれません。突発性発疹は2歳までに全員がかかると言われるほど多くの赤ちゃんが発症します。突発性発疹は高熱の割に元気に遊んだり元気にすごすことが多いので、元気な場合は水分補給に気をつけながらすごしましょう。

みずぼうそう

高熱とともに、水ぶくれのようなポツポツが全身にでるのが特徴です。高熱がでたときは、ママは赤ちゃんの体に水ぶくれができていないかどうかチェックしましょう。強いかゆみを伴うので、掻きむしって水ぶくれが破れてしまうことがあります。

破れてしまうと他の部分に移ってしまったり、跡が残ってしまうことがあります。高熱と水ぶくれがでた場合はすぐに病院を受診しましょう。病院では塗り薬を処方してもらえるので水ぶくれにはこまめに塗ってあげましょう。感染力が強いので発症したら他の子に移さないように気をつける必要があります。

手足口病

手足口病は夏風邪の一種で7月頃に流行します。手のひらや足の裏、口の中などに発疹ができます。口の中にできた水泡には痛みが伴い食事がとりにくくなるので、刺激のある食事をさけて柔らかく食べやすいものを用意してあげましょう。発熱は38℃以下の微熱の場合がほとんどですが、中には40℃以上の高熱が出る場合もあります。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは夏風邪の一種です。6月〜8月頃にかけて流行します。発症すると38度以上の高い熱がでます。夏風邪の一種とはいえ、単なる風邪とは違いウイルスによって引き起こされ、高熱や喉の痛みなどの症状があります。

咳や鼻水が出ることは少ないですが、のどちんこが赤く腫れて炎症ができたり、口の中に水ぶくれができることがあります。喉の痛みがあるので食欲が落ちることがあります。普通の風邪のように鼻水や咳がでることは少ないですが、ウイルスが脳や中枢神経に入り込み髄膜炎を起こす危険があり注意が必要です。

インフルエンザ

インフルエンザにかかった場合は、高熱が1週間近く続くことがあります。高熱がなかなか下がらない場合は熱性痙攣を起こすこともあり体力も消耗するので注意が必要です。赤ちゃんの様子に変化がないか注意してみていてください。

食欲が落ちてしまうことがほとんどなので、食べられない場合は無理せずこまめな水分補給だけはかかさないようにしましょう。

水やお茶、果汁、赤ちゃん用のイオン飲料などで脱水症状にならないように気をつけましょう。インフルエンザは家族への感染の可能性があるのでインフルエンザが流行している時期は早めにインフルエンザ検査をするのがおすすめです。

RSウイルス

RSウイルスは毎年秋から冬頃に流行し、2歳までの赤ちゃんのほとんどが感染すると言われています。感染すると軽い場合は咳や鼻水ですむこともありますが、38℃台の熱がでたりぜこぜこした咳がでて呼吸困難、肺炎などを引き起こすこともあります。

生後数ヶ月以内の赤ちゃんが感染してしまった場合は重症化しやすいので、兄弟や家族が感染している場合はうつさないように注意が必要です。特に新生児が感染してしまうと無呼吸になってしまい突然死亡してしまう危険もある怖い病気です。

マイコプラズマ感染症

マイコプラズマ感染症はマイコプラズマニューモニエという細菌によって引き起こされます。約8割が14歳以下の子供で重症化すると肺炎を引き起こすことがあるので注意が必要です。感染した場合、激しい咳や倦怠感、発熱などの症状がでます。だいたいは37℃くらいの発熱ですみますが、まれに39℃の高熱がでることもあります。また、3〜5日と熱が長めに続くのも特徴です。

はしか

はしかウイルスは感染力が強く38℃以上の高熱や全身にかゆみをともなうかゆみが伴います。日本では年間20〜30人の子供が命を落としている怖い感染症です。感染すると激しい咳や鼻水と共に熱がでます。

3〜4日発熱が続いた後に一旦下がって、その後高熱が3〜4日続きます。はしかは合併症が怖い病気です。肺炎や脳炎、心筋炎を伴う危険があるのではしかかもしれないと思ったらすぐに病院を受診しましょう。はしかは一度かかれば免疫がついてその後発症することはありません。予防接種で防げる病気ですので1歳になったら予防接種を受けるようにしましょう。

溶連菌感染症

溶連菌感染症は、A郡溶血性レンサ球菌という細菌が喉につくことで引き起こされます。冬、春から初夏にかけて保育園や幼稚園、小学校で流行することが多い感染症です。38℃以上根雨がでて喉の痛みと共に舌にプツプツができます。

溶連菌の治療は抗生剤を10日〜14日服用する必要があります。自然に治そう、熱が下がったから安心と思ってきちんと薬を服用して完治させないとリウマチ熱や急性糸球体腎炎を引き起こす危険があります。

アデノウイルス感染症

アデノウイルス感染症はアデノウイルスによって引き起こされます。粘膜に炎症が起き、扁桃炎を引き起こします。40℃以上の高熱がでることも珍しくありません。夏に流行するのでプール熱と呼ばれますがプールに入っていなくても感染します。高熱は5日ほど続くため体力を消耗します。夏場の暑い時期にかかりやすい感染症なので脱水症状を起こさないようにこまめに水分補給をすることが大切です。

川崎病

原因不明の病気です。高熱が続いて、全身の欠陥やリンパが炎症を起こします。症状の重い場合には冠動脈に血栓ができてしまうことも。それによって心筋梗塞を引き起こす可能性もあります。川崎病は高熱以外にも舌が真っ赤になってぶつぶつができる「イチゴ舌」と呼ばれる症状や、

手のひらや目、足の裏にも赤みがでたり、首元のリンパが腫れることもあります。もし、これらの症状が見られたときはすぐに受診してください。

肺炎

風邪のウイルスが肺に入り込んでしまうことで肺炎を引き起こします。肺炎は高熱とともに呼吸がしづらい状態になり呼吸困難になる危険があります。痰が混じったひどい咳もでるので呼吸に注意しておきましょう。赤ちゃんが苦しそうにしているときは気をつけて様子を見ていてあげましょう。

無菌性髄膜炎

無菌性髄膜炎は脳の髄膜の炎症です。手足口病、ヘルパンギーナ、おたふく風邪など感染症の合併症として引き起こされることが多いです。40℃くらいの高熱が出てなかなか下がらない場合は、他の感染症の合併症として無菌性髄膜炎を併発している可能性があります。無菌性髄膜炎なると、意識が薄くなったり首がこわばったりする症状が見られます。症状が見られるときには早急に病院を受診しましょう。

記事は下に続きます。


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