ポイント
赤ちゃんの高熱が下がらない時、家庭では次のように対処していきましょう。
- 赤ちゃんの様子を観察する
- 安静にして家で過ごす
- 温めたり、冷やしたりする
- こまめに水分補給をする
- 部屋を快適にする
- 解熱剤を使う
赤ちゃんが熱を出したときに家庭でできる対処法を見ていきましょう。
赤ちゃんの様子を観察する
まずは赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。高熱があったとしても次のような場合であれば家で安静にしてすごせるでしょう。
・食欲があり水分がとれる
・発疹や水ぶくれなど熱以外の症状がない
・おしっこの量がいつもと変わりない
・下痢や嘔吐がない
熱があっても元気にすごせるようであれば水分補給に気をつけてすごすようにしましょう。
安静にして家で過ごす
熱がでたときは安静にして家で過ごすことが大切です。熱がでているときは体が体温をあげてウイルスを倒そうとしていて、体力を消耗します。体力が落ちているときに外に遊びにいってしまうと熱が長引いたり、他の人にうつしてしまうことがあるので家の中ですごしましょう。安静にしているのが一番ですが赤ちゃんや子供の元気があって遊びたいときは遊ばせても大丈夫です。
温めたり、冷やしたりする
熱の出始めはぞくぞくと悪寒がしたり、寒気がしますので温めてあげましょう。反対に熱が上がりきると悪寒や寒気は収まります。このタイミングで冷やすようにしましょう。赤ちゃんが暑がるようになったら布団を薄くしてあげ、手足をだして外に熱を逃がすようにします。おでこだけでなく、脇の下や首の後ろなど太いリンパ節のある場所を冷やしてあげるとよいでしょう。
こまめに水分補給をする
高熱が出ると大量に汗をかくので脱水症状に注意が必要です。熱があっても元気な場合は元気だからと気が抜けてしまいますが、水分補給だけはこまめに行いましょう。母乳を飲んでいるときは母乳をこまめに飲ませます。その他にもお茶や果汁、赤ちゃん用のイオン飲料などもおすすめです。イオン飲料は大人用は砂糖が多いので赤ちゃん用をストックしておくと突然の熱にも安心ですね。
部屋を快適にする
赤ちゃんが快適な環境ですごせるように環境を整えましょう。夏の暑い日はクーラーなどで部屋を冷やしてあげます。冬場は寒くないように部屋を暖めると共にこまめな換気を心がけ、部屋の空気を新鮮な空気と入れ替えましょう。また、加湿器などで乾燥を防ぎましょう。
解熱剤を使う
熱がでるとすぐに下げようとするかもしれませんが、解熱剤は使うタイミングが重要です。熱が上がりきっていないタイミングで使ってしまうと一時的に下がったとしてもまたあがってしまうことがあります。熱が上がりきったタイミングで使用するようにしましょう。
また、解熱剤を使うタイミングは次のようなときです。
・苦しそうで眠れない
・食欲がなく水分もとれない
・息づかいが荒くて苦しそう
解熱剤は坐薬や飲み薬などがありますが、どちらの場合も使用するときは6時間あげるようにしましょう。坐薬の場合、赤ちゃんや子供に使える成分はアセトアミノフェンですので必ず病院で本人用に処方されたものを使用するようにしましょう。
解熱剤は病気を根本から治療するものではなく、一時的に熱を下げて楽にするものなので解熱剤を使っても熱がなかなか下がらない場合は病院に行くようにしてください。