ポイント
赤ちゃんが元気でも急な高熱の場合は必ず病院に行きましょう。
なぜなら高熱がでるのは風邪以外の危険な病気にかかっている可能性があるから。
高熱のときに病院に行った方がいい理由は次の4つです。
- 合併症を引き起こす感染症
- 人に移る感染症
- 細菌性髄膜炎
- 熱性けいれんの危険性がある
- その他の高熱のでる病気
赤ちゃんの平熱は大人よりも高めの37.5度。赤ちゃんを抱っこしてると冬でも汗ばんでくるくらいぽかぽかしていますよね。
大人が38度も熱をだせば体がだるかったり、苦しかったりしますが赤ちゃんの場合は平気なことが多いです。38度程度の熱ならいつもとかわらず元気に過ごしている子がほとんどです。
40度くらいの熱がでても元気でご機嫌な赤ちゃんもいます!でも、40度の熱が出たら病院で診断を受けるのをおすすめします!
なぜなら、熱が出たらなぜ熱が出ているのか原因をしることがとても大切。でも、それってママにはわかりませんよね。病院で見てもらうことで、熱の原因がわかって正しく対処できます。
正しく対処できれば、治るのも早いし他の人への感染や悪化を防ぐことができますよね。それでは、熱が出たときに病院に行った方がいい理由をみていきましょう。
合併症を引き起こす感染症
高熱を引き起こす感染症の中には、怖い合併症を引き起こすものもあり注意が必要です。合併症を引き起こすような感染症はウイルスの力が強いので、病院で診断を受け適切な治療をしてもらうことが必要です。
インフルエンザ
毎年冬になると流行しますよね。咳や鼻水、発熱など普通の風邪のようですがかかってしまうと風邪よりもしんどく体もぐったりしてしまいます。赤ちゃんがインフルエンザにかかってしまったら大変です。
赤ちゃんはまだ自分の症状を伝えられないので、ママは風邪かな?と判断してしまうかもしれませんが、インフルエンザは肺炎や脳炎などの合併症を引き起こす恐れもあります。また、感染力が強く家族にも移ってしまいます。
プール熱
アデノウイルスが原因で夏に流行するのがプール熱です。高熱が4~5日続きのどが真っ赤になって痛くてご飯食べられないことも。
目が赤くなって結膜炎になったり、高熱で体力を消耗してしまいます。プール熱という名前から夏だけかと思いますが、実は1年中感染します。重傷の肺炎を引き起こすこともあり注意が必要です。
はしか
発症して2~3日は熱や咳、鼻水などの症状があり、一見風邪と区別がつかないのがはしかです。一旦熱が下がった後に再び高熱になり、その後全身に発疹がでます。肺炎や中耳炎、脳炎などの合併症が怖い病気です。
人に移る感染症
感染症の場合、人に移す危険があります。ただの風邪の熱だろうから大丈夫!と自己判断することによって家族に移してしまうことも。すぐに病院で診断してもらえば、適切な対処法がわかります。感染拡大を防ぐことができるので安心ですよね。
みずぼうそう
軽い場合は発熱がない場合もありますが、重症の場合は高熱がでます。全身に発疹がでて人にうつるので治るまで1週間くらい外に出られません。
溶連菌感染症
溶連菌が喉につくと、喉が真っ赤になり白いぶつぶつができます。舌にはイチゴのような赤とざらざらになる病気です。流行性があり人に移ってしまいます。かかってしまったら病院で抗生剤を処方してもらい10日~14日飲むことが必要です。
細菌性髄膜炎
細菌性髄膜炎は、脳や脊髄などを包む髄膜の奥にヒブや肺炎球菌などの細菌が入り込んで起こる病気です。初期症状は高熱がでたり、ぐったりするなど風邪とよく似ているのでなかなか見分けがつきません。
1歳未満の赤ちゃんが細菌性髄膜炎にかかると重症化したり、命に関わることもあります。難聴などの障害が残ってしまう可能性もあるので、急な発熱がでたら自己判断せずすぐに病院でみてもらいましょう。
熱性けいれんの危険性がある
熱性けいれんは、38度以上の高熱が出たときに6歳未満の乳幼児に起こる症状で、突然チアノーゼになったり、白目を剥いてビクビク震えたり、手足がつっぱったりします。
日本では熱性けいれんは10人に1人の割合で起こると言われていて、熱がでて24時間以内が多く、1~2歳の発症が多いです。子供の脳が未熟なために起こると言われていますが、現在では原因はまだはっきりとわかっていません。
その他の高熱のでる病気
風邪や感染症以外にも高熱のでる病気があります。
- リウマチ熱
- 関節リウマチ
- 川崎病
- 白血病
- 菌血症
こういった病気は早期に発見して治療することが大切です。ただの風邪だろうし元気だからいいかと思わずに、高熱が出ている場合は何が原因で熱が出ているのかを診断してもらうようにしましょう。
▼参考 どうしよう?赤ちゃんが40度の熱を出して下がらない時の6つの対処法