赤ちゃん授乳

ポイント

黄疸の原因は3種類。

  • 生理的なもの
  • 母乳によるもの
  • 病気によるもの

どれも、血液中に「ビルビリン」が増えることで肌や白目が黄色くなります。

注意するのは、病気による黄疸です。

症状が強いとき、長引くときは小児科で相談しましょう。

血液中の赤血球が分解されるときにビリルビンが発生します。

発生したビリルビンは肝臓で分解されて尿と共に体外に排出されます。

そのため、通常、体内のビリルビンの濃度が高くなることはありません。

しかし、生まれたばかりの赤ちゃんの血液には大量の赤血球が含まれており、それらが分解されることでビリルビンが発生します。

赤ちゃんはお腹の中でママのへその緒から酸素をもらっています。

これは、肺呼吸よりも効率が悪いため、赤ちゃんは血液中の赤血球の数を増やして酸素をより取り入れられるようにしています。

生まれてくると肺呼吸に切り替わるため、不要な分の赤血球は分解されます。

この大量の赤血球の分解によってビリルビンが発生するのですが、赤ちゃんの肝臓の働きはまだ未熟なため、うまく排出できず黄疸が現れるのです

生理的な黄疸は徐々に引いていくので心配はいりません。

注意が必要なのは病気による黄疸で合併症を引き起こしたりします。

他には母乳による黄疸があります。

母乳による黄疸

母乳が原因で黄疸が現れることもあります(母乳性黄疸)

母乳には肝臓の酵素働きを抑える女性ホルモンが含まれているため、母乳を飲んでいる赤ちゃんの肝臓の働きが弱まります。

これによって、ビルビリンの排出が遅くなり、血液中のビルビリン濃度が上がり黄疸が出ます。黄疸が1ヶ月以上続く場合は、小児科で相談しましょう。

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病気による黄疸

黄疸があまりにも続く場合は、病気が原因の可能性もあります。病気による黄疸は次のようなものがあり、病院で治療することが必要です。

溶解性黄疸→ビルビリンが過剰に発生するために黄疸を引き起こします。新生児肝炎症候群→肝臓のビルビリン処理機能が弱く血液中のビルビリン濃度が高まります。

先天性胆道閉鎖症→胆汁の排出がうまくいかないために黄疸が出ます。

胆道が閉鎖していると、行き場のなくなった胆汁が肝臓の細胞を破壊したり、合併症を引き起こすことがあります。

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