赤ちゃんのうんちの色で体調や健康状態を確認できます。黄色っぽい黄土色や緑色のうんちのときは心配する必要はありません。
ただし、白や黒、赤いうんちは病気や危険な症状の可能性があります。
ポイント
白、黒、赤のうんちが出た時は早急に対応が必要です。
白っぽいうんち
ロタウイルスなどの細菌感染の可能性があります。胆道閉鎖や胆道狭窄などの先天的な病気の可能性も。
黒いうんち
胃や十二指腸から出血している可能性があります。胃炎や十二指腸潰瘍の可能性も。
赤いうんち
胃腸炎やサルモネラ菌などの細菌に感染している可能性があります。腸重積症の危険も。
白、黒、赤のうんちが出た時は速やかに病院で判断を仰ぎましょう。
白っぽいうんち
白いうんちがでたときは、注意が必要です。
黄色いうんちが白っぽいときには問題ありませんが、クリーム色に近いような白さのときにはロタウイルスなどの細菌に感染している可能性があります。
ウィルスに感染している場合、うんちから酸っぱいような臭いがします。細菌に感染している場合、脱水症状や嘔吐、高熱などの症状を引き起こしやすいので早めに病院で受診しましょう。
新生児期の真っ白なうんちの場合は胆道閉鎖や胆道狭窄の可能性があります。
これは胆管が塞がっていたり、狭かったりする先天的な病気です。真っ白なうんちが続くときはすぐに病院に行きましょう。
黒いうんち
黒いタール状のうんちがでたときには、胃や十二指腸などで出血している可能性があります。
肛門近くでうんちに混ざる血は赤いですが、体の上の方の消化器官で出血すると胃酸と反応して黒くなることがあります。
それがうんちと混ざることで黒いうんちが出ます。
赤ちゃんが鼻血を飲み込んだときや、ママの乳首が切れて出た血を飲み込んだときなどにも黒いうんちがでることがあります。
この場合は一回のみ黒くなることが多く、心配はありません。
しかし、黒いうんちが何度も続くときは胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの症状が疑われます。速やかに医師に相談しましょう。
赤いうんち
トマトを潰したような赤いうんちやいちごジャムのようなうんちが出た時には注意が必要です。
胃腸炎やサルモネラ菌などの細菌によって腸の中が傷つけられて出血している可能性があります。
また、腸が腸に入り込んでしまう腸重積症という病気の可能性もあります。
腸重積症はほっておくと入り込んだ腸が腐ってしまうことがあるので、早急に小児科で診断してもらいましょう。
うんちの色は黄色っぽいけれど、赤い血がポツポツと混ざっていることもあります。
これは、肛門近くが傷ついて出血しているためと考えられます。
便秘気味だったり、水分が少ないとうんちが固くなり、排出時に肛門を傷つけてしまうのです。
その場合は、心配しなくても大丈夫。ただし、何度も繰り返し血が混ざる時には別の原因も考えられますので、医師に相談してくださいね。