ポイント
ダウン症を防ぐためのポイントは3つです。
- 1日でも早く妊娠出産する
- 葉酸を摂取する
- 卵子の質を高める
「葉酸の摂取」でダウン症発生のリスクを軽減できるというデータがでています。
出産年齢が高めの方もあきらめずに卵子の質を高める生活を送りながら、葉酸を摂取して体を整えましょう!
では、どうしたらダウン症を防ぐことができるでしょうか?
1日でも早く妊娠出産する
出産年齢とダウン症の割合のデータを見ると、1日でも早く妊娠し出産することがダウン症のリスクを下げます。
妊娠・出産を望む場合はできるだけ早く妊娠することがダウン症のリスクを下げます。
そうはいっても、結婚のタイミングやご自身のライフスタイルによって遅いタイミングでの出産もありますし、ご自身の仕事のキャリアが一段落したタイミングでと思うこともあります。
葉酸を摂取する
現在の医学ではダウン症を100%防ぐことはできません。
また、1日でも早い妊娠をと言われても時間は巻き戻せませんから、現在の年齢を戻せません。私も遅い結婚だったので元気な赤ちゃんに育つのかな?と心配な気持ちはとってもよくわかります!
でも、ダウン症のリスクを軽減してダウン症になる確率を下げることは可能です!
ダウン症の原因は染色体の異常でしたよね。受精卵は細胞分裂を繰り返して胎児の姿になっていきます。この細胞分裂の過程で何かしらの異常がおこって染色体が1本過剰になります。それによってダウン症が発症するんですね。
この染色体の異常は、男性側にも女性側にも原因となる可能性があると言われています。
そもそも染色体は両親から半分ずつもらっています。それぞれの親から23本ずつ染色体をもらい、それが2本1組になることでいつの細胞に46本の染色体を持つようになります。
この細胞分裂の時の異常を防ぐことができればダウン症を防ぐことにつながりますよね。先ほどもお伝えしたように、ダウン症を100%防ぐ方法は現在ではありません。
しかし、2003年にダウン症の確率を下げるのに有効だという研究結果が発表されました。
それが「葉酸」です。
アメリカやイギリスでは妊娠を望んでいる夫婦に葉酸を摂取するように進めたところ、10年ほどでダウン症などの先天性異常10分の1に減ったと言われています。
逆に日本ではダウン症の発生が年々増加している中、この結果は驚きですよね。
葉酸を摂取することで神経性障碍児のリスクが70%も減少すると言われています。日本でも厚生労働省が妊娠計画を立てている夫婦に葉酸を摂取するように呼びかけていますし、アメリカ、イギリス、オーストラリア、中国などでも葉酸の摂取は国が呼びかけています。
▼チェック 実は授乳中も必須!葉酸はいつまで摂取するべき?
葉酸の働きは?
葉酸はビタミンB9といい、体の細胞を作るのに欠かせない栄養素の一つです。細胞分裂や組織、臓器を形成する働きや流産の防止などの働きがあります。葉酸はすべての人に必要な栄養素ですが、なかでも妊娠中に積極的にとってもらいたい栄養素です。
いつから摂取する?
妊娠がわかった頃には細胞分裂が進み赤ちゃんの体や臓器がほぼ完成しています。
胎児の体がつくられる時期
2週目:排卵&受精
3週目:着床
4週目:心臓・脊髄・内臓・生殖器の生成
5週目:脳が生成される
6週目:各臓器の成長する
7週目:各臓器の成長する
8週目:臓器の基礎が作られる
これを見ると、妊娠がわかってから摂取を始めるのは遅いことがわかりますよね。
女性は妊娠を望むのであれば、できるだけ早くから葉酸の摂取を心掛けるといいですね。
妊娠前1ヶ月間~妊娠3ヵ月くらいまでの摂取をおすすめします!
妊娠前から摂取するのがポイントですね。そして、葉酸が必要なのは女性だけではありません。男性も女性が妊娠する1ヵ月前から葉酸の摂取を心がけるようにしましょう。
染色体はパパからとママから半分ずつなので、夫婦で協力し合って妊娠に向けての準備をするとよいですよね。
▼チェック 実は授乳中も必須!葉酸はいつまで摂取するべき?
葉酸の取り方は?
葉酸は、食品から摂取する方法とサプリメントで摂取する方法があります。
葉酸を含む食品
ほうれん草、ブロッコリー、モロヘイヤ。アスパラガス、イチゴ、マンゴー、バナナ、うなぎ、納豆
食品から葉酸を取る場合、どれだけ消化吸収されるかが大切です!食品からの摂取だと実際に体に有効に働くのは50%ほどだと言われています。
葉酸を摂取する必要のある妊娠初期はつわりの時期なんです!私もつわりでほとんど食べられませんでした。
つわりがひどいと料理するのもイヤ、食べ物の匂いを嗅ぐのもイヤ、そもそも起き上がれないってなりますよね。
私も妊娠初期はサプリメントから葉酸を摂取していましたよ。
妊娠すると葉酸の必要量が、ググッと増えます。葉酸は細胞分裂を正常にするだけでなく、妊娠中毒や貧血を防いでくれたりする妊婦さんにとってはとっても大切な栄養素です!
1日の葉酸摂取量
15歳以上の成人男女:200μg
妊婦:400μg
授乳婦:280μg
妊娠すると、妊娠する前に比べて2倍も葉酸が必要になります。
じゃあ、野菜をたくさん食べれば葉酸もとれる!と考えますが、残念ながら実際はそんなに簡単にはいかないんです。
葉酸は水溶性のビタミンの一種なので、茹でたり炒めたりすることで、約半数の葉酸が流出してしまいます。
また、体外にも排出されるため毎日摂取する必要があるんです。
毎日大量の野菜を食べるのは大変だし、効率的にとるためにはどうしたらよいか?と思いますよね。
なので、サプリメントで補うのがおすすめですよ。
サプリメントに含まれる葉酸は食品に含まれる天然葉酸よりも体への吸収がよくなるように作られています。
毎日、摂取する必要もあるので手軽に取れるサプリメントがおすすめです。
葉酸をたくさん取ればそれだけダウン症の予防に効果があると思うママもいらっしゃるかもしれませんが、取りすぎは禁物!
オーストラリアでは妊娠時の葉酸の取りすぎで赤ちゃんが喘息になりやすいというデータがあります。また、過剰摂取は母胎にとっても食欲不振、吐き気、むくみ、不眠症などを引き起こすことがあります。
摂取量は必ず守りましょう!
▼チェック 実は授乳中も必須!葉酸はいつまで摂取するべき?
卵子の質を高める
ダウン症を予防するためにもう一つできることは「卵子の質を高める」です。
胎児の頃に作られた卵子は新しく再生されることはなく、年をとるごとに老化していきます。
卵子が老化することで変質したり、形が歪になったりします。老化した卵子は、着床しづらかったり、細胞分裂の時にエラーが起こり、染色体の異常へと繋がる可能性が高くなります。
ですので、卵子をできるだけよい状態に保てるように生活を整えましょう!
チェックするポイントは5個。
バランスのよい食生活
バランスのよい食生活を心がけましょう。タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素をバランスよく摂取することが大切です。コンビニ食やジャンクフードが好きな方は糖質や脂質の取りすぎに繋がります。栄養素は体を作ったり、体の働きを整えたりとそれぞれの働き方があります。
ストレスを溜めない
ストレスが溜まると体の調子やリズムも崩れてしまいます。体はストレスを感じると緊張状態になり、血流が減って体の巡りが悪くなります。また、ストレスによって発生する活性酸素は卵子の発育によい影響を与えません。ストレスを感じたら、溜め込まないように適度に発散するようにしてくださいね。
規則正しい生活
規則正しい生活を意識して健康的に過ごしましょう。朝起きたら朝日を浴びる、3食しっかり食べるなど基本的な生活を送ることが大切です。なかでも睡眠は、よい卵子を育てるためにとっても大切なんですよ!
睡眠時間が不規則だったり、質のよい睡眠がとれていなかったりすると卵胞液の中の睡眠ホルモンの値が異常値となってしまいます。これによって、卵子の元となる卵胞の数が減ったり、質が低下したりしてしまいます。
適度な運動
ストレッチやヨガ、ウォーキングなど適度な運動を行いましょう。血流がよくなり、体中に酸素が行き渡るようになることで細胞も生き生きとしてきます。血流が増えると卵巣での生殖ホルモンが増えるため、卵子の生育もよくなります。また、必要な栄養素は血液で運ばれるため、血流が多いほど食べた栄養が体中に行き渡ります。
体を温める
よい卵子を育てるために体を温めることはとっても大切です!人間の生命活動は体温が深く関係しています。体温が高いと体の各器官はスムーズに働きますが、体温が低いと働きが弱まってしまいます。
卵子は、約80日かけて生育・成熟していきます。生理周期で言うと3周期ですね。
まず、生活や生活リズムを整えることを3か月意識していきましょう。3か月行っていけば、習慣化していくので続けるのは簡単ですよ。
全体的に証明になるような情報源がないのですかね
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